合格率について

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例年は1月から12月で集計していたのですが、「優良教習所」を選定する「操縦免許取得推進協議会」を有する icon-external-link (一社)全国小型船舶教習所連合会の会計年度の変更に伴って、今年からは4月-翌3月に変更されました。例年であれば1年分が出ているのですが今年は平成26年4月から平成27年1月までで(700名ほどでのデータです)。後2か月あるので最終少し変動があるかもしれませんが。特殊は4月からなので今年度は確定です。

合格率

pass学科

  1. 1級-89.5%
  2. 2級-91.8%
  3. 湖川-100%
  4. 特殊-93.7%

実技

  1. 1級-100%
  2. 2級-99.6%
  3. 湖川-100%
  4. 特殊-100%

icon-info-circle 小型船舶免許国家試験機関 icon-external-link(一財)日本海洋レジャー安全振興協会提供データです。

学科は10人に一人落っこちて、実技は100人に一人も落っこちてないということになります。ただ規模の小さな教習所さんは分母が小さくなってしまうので年ごとの変動が大きくなってしまいますが。うちはおかげさまで毎年多くの生徒さんがいらっしゃるので年ごとの大きな変化は少ないのですが、メインの教習所が琵琶湖なので1級の受験者があまり多くないので、1級はわりと変動幅があります・・(実技は1級と2級は内容が同じなので分けて表示する必要はないのですが、提供されたデータどうりに表示してます。)

合格するためには

したがって、小型船舶免許試験の肝は学科です。合格基準は各科目50%、合計65%(1級新規のみ一般科目50問の65%・・33問と上級科目14問の65%・・10問で合格。上級科目の正答が1問足りなくて涙を呑む人が一番多い)です。過去問題がどっさりあるので問題集をしっかりやれば、2級と特殊に限っては大丈夫です。(どこの教習所でも申し込めば教本と問題集は付いてくるので別途書店で買う必要はありません)

教習メニューと合格率

2級取得希望者からレギュラー、セルフ、ワンデイ、WEBのメニューでの合格率の違いをよく聞かれるのですが、顕著な差はありません。たまに数回、学科が不合格になっている生徒の補習を受け持つことがありますが、聞くと復習では教科書を斜め読みする程度で、問題集が「まっさら」というのがままあります。半日つきっきりでいっしょに問題集やれば次は合格しています。数年前に日本語は喋れるが読み書きできないイラン人を合計3日つきっきりで問題集をやりましたが、彼は1回で合格しました。(別の機会のボリビア人は3回目で合格・・・この二人は空手をやっていて根性もあったのですが・・・。現状では英語とポルトガル語(ブラジル)による試験はあるのですがペルシャ語やスペイン語はないのでフリガナ付の日本語試験問題になります。
 icon-hand-o-right 6月17日、18日にブラジルの方向けのポルトガル語国家試験を実施することが決まりました。
身もふたもないですが学科講習のときに寝てても、家帰ってちゃんと問題集やれば受かるということです。(それなら最初からレギュラーにしないでセルフでいいということですが)誤解のないように言っておきますが、学科講習では試験問題の傾向や覚え方だけではなく、その他の有益な知識もお教えしています・・

実技

受験する前は、学科より実技の方を心配する方が多いと聞きます。免許不要の2馬力船を普段乗っている方や友達と一緒にボート釣りに行っている方はいいですが、生まれて初めてハンドルを握る方もけっこういらっしゃいます。しかしデータ的には前述のとおりです。よく自動車運転免許と比較されますが、小型船舶免許の方は科目60%、合計70%合格で、それも安全面チェックの比率も大きいので、しっかり教習を理解して望んでもらえれば不幸な結果になることは少ないです。これも不合格者の補習でわかることなのですが、科目の中の「小型船舶の取り扱い」といってロープの結び方や点検の方法、エンジンがかからない時の原因の調べ方等の少し復習しておく所の不勉強と操縦中の安全確認ができてない方がほとんどです。操縦が「へた」だとか緊張だけで不合格になることは1.2級はあまりありません。特殊小型は採点方法が多少違いますが。

 国家試験免除(登録教習所)は座っていれば免許がもらえる!?

「学科審査のとき、教員が答えを教えてくれる・・」たまにネットでこういう噂を見かけますが、規制緩和で登録教習所が増えたので、中にはこういう不正行為をやっているところがあるのかもしれませんが・・私見ですが、こういう疑惑がもたれないように自動車運転免許と同じように学科試験は国家試験に統一すればいいと思いますが、警察庁と国交省、陸と海で多少、文化や見解の違いがあるようです。
ただ、国家試験と登録教習の学科審査の違いは、試験問題そのものは前述の試験機関から提供されたものを使用しなければならないので出題内容は変わりません。違うのは国家試験の合格発表は数日後で、もし不合格で再試験を受ける場合、試験の申請期限が1週間前なので次回の受験まで時間がかかります。登録教習はその場で採点して発表するので、不合格でも補習後に再審査が受けられるので再チャレンジが当日できます。それに補習のときは、その生徒の苦手な部分を集中的にやるので双方効率もいいですし、それで結果的にはなんとか合格する・・という感じです。

受験と試験免除どっちがいい?

ご自身で費用と日程を考えてお好みで選んでください。かなりお年を召した方(70歳以上)に登録教習をおすすめすることはたまにありますが・・

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