ブレーキ付きジェット(水上バイク)

iBRシステム

水上バイクのブレーキ

iBRシステム何をいまさらと・・数年前BRPのSeaDooという水上バイクが「iBR」という名称でハンドル左側にレバーをつけて(右側はスロットルレバー)、そのレバーを握ると制御されながらリバースゲート(後進用のジェット水流を反転させるカバー状の装置)が降りてきてブレーキの役目を果たすシステムが世に出ました。

世界初の水上ブレーキシステムであるiBRの特徴は、“スムーズ に減速する”ことです。ライダーがiBRレバーを握ると、ボートス ピードをもとに必要な制動力を瞬時に計算し、各部を自動コン トロール。スムーズな減速を可能にしています。このiBRシステ ムの信頼性と安全性の高さは広く認められ、米国コーストガー ドの2009 年ボートセーフティー・アワードを受賞しています。走行時にハンドルバー左側のiBR レバーを握ると、ブレーキシステムが作動します。iTC によりスロットルレバーの位置 に関係なくエンジンのパワーがカットされ、リバースゲートが下降。iBR による入力信号の強弱その際のボートスピードにより自動的にエンジン回転数をコ ントロールして、リバースゲートに当てるジェット水流の噴射量を調節。ライダーとボートが前のめりになりすぎない範囲で減速します。なお、iBR レバーを 握ると自動的にニュートラルモードとなり、停止後は一定のポジションを保ちます。ニュートラルモードはスロットルレバーを握ることで解除されます。

引用元:icon-external-link BRP JAPAN

特殊小型船舶操縦士

平成15年に小型船舶の免許制度が大幅に改正されたのは小泉政権下の規制緩和の流れと、水上バイクの事故防止という観点があります。水上バイクというのは後部のノズルから水流を噴射させて走る構造になっています。曲がる時はハンドル操作でノズル(噴射水流)の向きを変え体重移動とともに操作します。この時スロットルを戻してしまうと噴射水流が弱くなり艇の直進力に負けてしまい「曲がらない」ということになります。これが初心者や無資格者がちょこっとジェットを借りて事故を起こす原因です。ご存じのとおり現在はボートとジェットの資格を分け「特殊小型船舶」という名称で1.2級とは別の水上バイクを使用した実技試験を行っています。それには「危険回避」という試験項目があり、スロットル操作と体重移動でブイを避けるというもので実技試験での大切なポイントになっています。
危険回避受験生の皆さんも実技試験で一番緊張する瞬間だと思います。(これを失敗しただけで試験が不合格になるわけではないですが・・)


今年からヤマハ発動機の「マリンジェット」も「RiDE」という名称で似たようなシステムが導入されます。

RiDEでは、前進中、後ろ向きに放出されている噴流を、リバースゲートに当てて前方に向きを変えることによって減速します。その噴流は「左右横方向」に分けて前方へ放出されます。
左右横方向への噴流は、船体を重心まわりに回転させる力の発生が小さいため、穏やかな挙動に抑えることができます。
この減速時の安定した姿勢は、安心感をもたらします。
一方、上下縦方向に分けて前方へ放出した場合、重心まわりに回転させる力が大きくなり、バウが下がる「ノーズダイブ」が発生しやすくなります。

引用元:icon-external-link ヤマハマリンジェットRiDE

 

詳細は2社のWEBサイトを参照していただくとして、さて。

教習所や試験機関の水上バイクは結構こき使われて、ぼちぼち替え時が近づいてきてます。特にヤマハさんのモデルは万人受けするように船体形状が設計されていで急激な挙動変化が少ないので教習艇/試験艇に多く使用されています。したがって、これを新艇に買い換えると、みんなブレーキ付きになってしまいます。それもハンドルを切りながらのブレーキもOKで旋回性、安定性がいいようなので「危険回避」動作は簡単になるのでしょうか・・。また試験のときは左手使うのはNGになるのでしょうか・・

世の中のすべてのジェット(立ち乗りは除く)が急にブレーキ付きになるわけではないので試験の趣旨がすぐに変わることはないでしょうが、会場の使用艇によって難易度がかわるのも・・いつの時代も制度や法は技術の進歩に追いついていないですけど。

技術の進歩で安全に楽しめることはいいことです。たぶん。でも「ブレーキ」といってもジェットのシステムは車のようにタイヤの回転力を物理的に殺して地面との摩擦で止まるのではなくて、コンピューター制御で水流とゲートを調整しているのであまり信用しすぎるのも。まずはしっかりとした操縦技術を身に着けてください。それとバナナボートやスキービスケットのような「ひっぱりモノ」で遊ぶ時には急ブレーキは厳禁ですよ。

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